アロマ検定1級用㉑ 歴史 ~近代~

アロマセラピストを目指しているYumiです^^


<歴史>

~ 近代 ~

- ハーバリストたちの活躍 -
ジョン・ジェーラード
ロンドンのホルボーンに薬草園を開いたジョン・ジェラード(1545~1612年)は、薬草園の植物を目録にまとめ1597年「本草または一般の植物誌」を著しました。


ジョン・パーキンソン
イングランド王チャールズ1世に使えたジョン・パーキンソン(1567~1650年)は「広範囲の本草学書」を著し、大西洋を渡った書して有名になりました。


ニコラス・カルペパー(1616~1654年)の「The English Physician」は当時新大陸への移住者が好んで携えていった本です。
彼は、自らの健康は自らで守ることを主張し、薬草やハーブなどの知識のほか、占星術など文化的な知識も持っていました。


最古の香水「ケルン水」の逸話
17世紀末、外国で一旗上げようとドイツのケルンにやってきたイタリア人のジョヴァンニ・パオロ・フェミニスはベルガモットを主要原料とした「オーアドミラブル=すばらしい水」を売り出して好調を博しました。
のちに「ケルンの水」の名で親しまれるようになった最古の香水です。
フランス語では「オーデコロン」として1742年に登録商標となっています。
胃薬としても使われました。


ペストの大流行
17世紀のヨーロッパでペストが大流行していました。
ペスト患者の死体から金品を奪った4人組の泥棒が、ペストに罹っておらずその秘密を教えれば死刑にしないという条件で彼らが明かしたのは、ローズマリー、タイム、セージ、ラベンダー、ミントなどのハーブを酢に漬けて作ったハーブビネガーを全身に塗っていたということでした。
殺菌効果の高いビネガーが命を救い、また当時香料を扱っていた商人たちも伝染病に罹らなかったと言われています。


ヨーロッパ貴族の暮らしぶり
16~17世紀にイタリアやフランス南部で柑橘系の植物から香料が摂取され始めました。
フランス・プロバンス地方のグラースは生産量世界一を誇る香水の町ですが、この地の香水産業はルイ14世時代(17~18世紀)にイタリアから革手袋職人の家族を移住させたことに始まります。
当時の香水は液体ではなく、香りつきの手袋として貴族の間で流行していました。
その後、液体の香水が登場し安価なガラス瓶が使われ始めると国民の間で広く愛されるようになりました。
この頃の香水は花やハーブの精油が原料で、19世紀の終わり頃まで、現在のような合成香料は使われませんでした。


近代的な工業化が進む
19世紀に入ると植物の薬用成分が次々と分離精製され、同じ成分を石油や石炭などの鉱物原料から合成できるようになり、さまざまな作用・効用のある薬や香料が化学工業的に製造されるようになりました。






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